2017年度 マイクロメカトロニクス学術講演会

2017年9月15日、中央大学後楽園キャンパスにて2017年度マイクロメカトロニクス学術講演会が開催されました。今回も午前の第1セッションと第2セッションから始まり、途中休憩と青木賞授賞式を挟んで午後からは第3セッションまで、大学と時計メーカーから10件のテーマで講演が行われました。

昨年から始まった試みとして、今年も一般の講演会の終了後に、別室にて製品展示セッションが行われ、時計メーカー5社が講演会で発表した技術や新製品をブース展示し、多くの技術者の間で意見交換が行われました。

また毎年ご好評をいただいている特別講演には、今年はエングレーバーの金川恵治様に登壇いただき、繊細な時計装飾の世界をご紹介いただきました。中でも、手作りの時計のケースや裏蓋やムーブメントに彫金で装飾を施す際に思わず手が滑ったりして失敗することはないのですか?という問いに対して、いや、駅からこの会場まで歩くのに転ぶ人はいないのと同じことと回答されたのが印象的でした。

最後に場所を食堂に移して、各セッションの講演者と特別講演の金川様を囲んで技術交流会が行われました。1日を締めくくるイベントとして交流会に参加されるエンジニアは毎年増加傾向にありますが、各社が一堂に会して意見交換が行える貴重な機会ですのでこれからも積極的に参加いただけますようお願いいたします。

第1セッション学術講演会・第2セッション学術講演会

談話室でのコーヒーサービス

青木賞授賞式

第3セッション学術講演会

製品展示セッション

特別講演

技術交流会

マイクロメカトロニクス講演会プログラム

講演番号 時間 講演題目
第1セッション 学術講演会(5134号室)(9:45〜10:45) 司会 増田純夫(認定NPO法人富士山測候所を活用する会)
1 9:45-10:05 CFRP製スプリングの簡易成形技術
玉川大学 ○木村 南
2 10:05-10:25 通信制限を考慮したマルチエージェントシステムにおける平均合意制御
東海大学 ○木村 裕紀,奥山 淳
3 10:25-10:45 UV-LIGAプロセスにより作製したニッケル材の高面圧下における耐摩耗特性の改善
セイコーインスツル/東京理科大学 ○田邉 幸子,東京理科大学 佐々木 信也
  10:45-11:00 休憩
第2セッション (11:00〜12:00)司会 滝澤 勝由(セイコーインスツル)
4 11:00-11:20 EU REACH規制対応 6価クロム除去剤の開発
シチズン時計 ○赤尾 祐司
5 11:20-11:40 歩数計測機能を搭載した電子時計の開発
カシオ計算機 ○堀 覇優和,三宅 毅,山崎 晋
6 11:40-12:00 サファイア風防の両面無反射コーティング技術
セイコーエプソン ○鈴木 克己
  12:00-13:20 休憩
  13:20-13:30 青木賞授賞式
第3セッション (13:30〜14:50)司会 木村 南(玉川大学)
7 13:30-13:50 デプスゲージへの流体解析応用事例
シチズン時計 ○塚田 浩之,川田 祥子
8 13:50-14:10 Bluetooth®搭載アウトドアウオッチの開発
セイコーインスツル ○清水 洋,井橋 朋寛,野村 隆幸
9 14:10-14:30 GPSと脈拍センサーを用いたVO2max推定技術
セイコーエプソン ○笹原 英生,黒田 真朗,前澤 秀和,東北大学大学院 崔 宇飛,永富 良一
10 14:30-14:50 Bluetooth®搭載GPSハイブリッド電波ソーラーアナログ時計の開発
カシオ計算機 ○黒羽 晃洋,松尾 光昭,尾下 佑樹,川口 洋平,横尾 一将,内林 沙衣
  14:50-15:00 休憩
製品展示セッション (5136号室,15:00〜16:00)
A-1   カシオ計算機(株)
A-2   シチズン時計(株)
A-3   セイコークロック(株)
A-4   セイコーエプソン(株)
A-5   セイコーインスツル(株)
  16:00-16:15 休憩
特別講演 (5234号室,16:15〜17:15)司会 重城 幸一郎(セイコーインスツル)
特別講演   「装飾時計の制作技法(エングレーバーが引き出す時計の魅力)」
講師 K CRAFTWORK JAPAN 金川 恵治氏
技術交流会
  17:30-19:30 理工学部5号館地下1階

※午後から、談話室(5135号室)にてコーヒーなどのサービスを予定しています。

講演会場地図

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